8月28日にこのブログのお問合わせフォームより、
「二宮町がやっている空き家物件と不動産屋さんに出ている物件は、そもそも何が違うのですか?」
というお問合わせを頂きましたN様、お問合わせありがとうございました。ご返信したアドレスに送信できませんでしたので、こちらのブログで返答させて頂きます。
【空き家バンクに登録されている物件と、不動産会社が扱っている物件の違いについて】
需要がある不動産であれば、不動産業者に依頼すれば取引が成立します。
なので、「売りたい」「貸したい」と思う不動産の所有者は不動産会社に頼めば良い事になります。
では、空き家バンクに登録されている物件はどういった物件かというと、需要が無い不動産になります。
車では行けない場所や、老朽化が激しかったり、再建築不可など、土地自体の価値が低い物件などです。
そういった物件は、不動産の評価が低すぎるため、取引しても不動産業者は利益にならないので取り扱わなかったり、
賃貸に出す事にしても人が住める状態にするには多額のリフォーム費用がかかるのでそこまで出す事ができない。
また、老朽化していく建物が危険だと分かっていても、解体する費用が出せなかったり、
更地にすると固定資産税が高くなってしまう。
そういった理由で放置される空家が増えていきます。
その様な、需要の無い不動産の所有者が、町で運営している「空き家バンク」に登録しています。
空き家バンクは賃貸と売買がありますが、二宮町の空き家バンクではまだ賃貸物件が登録された事がありません。
売買物件は成約事例が2件あります。そのうちの1件は土地付き建物が300万円以下の値段で取引されました。
その安さでも売買物件ですので、購入した方の所有権となります。
空き家バンク登録のメリットは、移住希望者とのマッチングだけでなく、自治体による改修費用の助成金援助や、
「借主負担DIY型賃貸」スタイルで、所有者が修繕費用を負担しない代わりに、借主のDIY造作箇所について退去後に原状回復する必要がないという制度です。(自治体によります。)
二宮町の空き家バンクはまだ効果が薄いので、本年度から協議会を立ち上げました。私も協議会のメンバーに入っております。
これから、空き家バンクの認知を高める事と、登録する事のメリットや制度を考えていきたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。