プリンス、母校に呼ばれる

俺は二宮生まれ二宮育ち、吾妻山好きなヤツはだいたい友達 (σ゚∀゚)σYO!! 

私の学び舎である二宮中学校から、「プリンスさんにお話しをしてもらいたい。プリンスの姿で来て欲しい。」とお呼びがかかった!

「二宮町について知る」をテーマにしたパネルディスカッション

職員室に集まるパネラーの面々

二宮中学2年生の地域懇談会として、二宮の様々な分野で活動している方々が二宮町の長所や課題をお話しする事になりました。「農業」「子育て」「福祉」「商業」「地域全般」に担当が分れ、私は「商業」について話をする事になりました。

会場へ向かうプリンス

生徒達が集まる体育館でパネルディスカッションのスタート。パネラーが一人ずつ自己紹介を兼ねて各分野の二宮町の長所を話していく。

福祉についての長所を語る「いつでもどうぞ」代表理事の三枝公一さん

プリンスジュンの出番がやってきた!私はスタンディングしたよ。

だって、お決まりのポーズがあるから。

拍手が起きました~

初めに、なぜ私はプリンスの姿をしているのかを説明しました。

「どんなに良い事を伝えたいと思っていても、聞いてもらえなければ伝わらない。知名度があれば多くの人に聞いてもらう事ができ、伝える事ができる。だからインパクトのあるプリンスの姿で知名度を上げて、二宮町の魅力を発信しているのです。」

二宮町で商業を商う事について長所を話すプリンス。

商業の長所「ライバルが少ない」

中学2年生でも理解しやすい話をするにあたって、私は商業の長所を「ライバルが少ない」にしました。

二宮の人口は約29,000人。平塚市は約25万人で二宮の8倍以上の人口。人口の多い町はその分、お店や会社の数も多く、競合となる企業も多くなるので、その中で知名度を得て選ばれるのは大変な事。

その点、二宮町は小さな町なので新しいお店や会社が出来ると注目度が高く、認知されやすい。

10年前、二宮町にはお洒落なカフェは1軒も無かった。この8年程でメディアが取り上げる様なお店が次々と出来て町が変化してきた。コンセプトのあるお店やサービスが町に受け入れられてきた。

商業の課題「後継者問題」

長所に続いて二宮町の課題についてテーマが変わりました。

私が用意した商業の課題は「後継者問題」。

長所の所でお店が増えてきたと話をしましたが、二宮駅周辺が栄えている様に見えますか?商店街は活気づいていますか?答えは「いいえ」です。今、二宮町内で何かお店や事業を始めたいと思っている人は多くいます。しかし、駅周辺の商店街のテナントの多くはシャッターが閉まったままで寂しげな商店街です。マッチングしていないのはどうしてでしょう?

シャッターの閉まっているお店の多くは経営者の高齢化により、後継者がいない為にお店を閉じている所が殆どです。では、その空いたテナントを貸せばよいのではと思いますよね。しかし、建物をよく見ると分かりますが、お店と自宅が一体化している所が殆どで、切り離す事ができないのです。なので、テナント部分だけ貸すというのが構造的に難しいのです。

吾妻山の菜の花ウォッチングの時期には関東近圏から多くの観光客が二宮町を訪れます。その際にラディアンの裏が臨時駐車場となり、そこから二宮北口商店街を通って吾妻山に上ります。

多くの人が寂しげな商店街を通ります。商店街の雰囲気が町の印象にも繋がります。不動産の価値や町のイメージはエリアで決まります。不動産のオーナーがきちんと建物を活用すればエリアの価値が上がり、町のイメージも上がります。

商店街は町の将来を担う可能性に満ちています。例えば店舗と住居を切り分けできる工事費の補助金などの制度を作り、後継者がいなくても利用希望者とマッチングできる様にしたり、オーナーの意識を変えるられる様な訴えかけを進めるべきなのではないかと感じている。

二宮中学生は皆いい子

生徒達からの質問タイム。純粋で素直な発想に笑みがこぼれる。

自称プリンスのライバルも出現し、爆笑。

公演後、生徒達に囲まれるプリンス。

持っていたプリンスステッカーが大人気で瞬間的に無くなってしまった。

サインもしたよ。

二宮町を出て、また戻ってきて!

僕たちの日常はスペシャルだ!

今の皆はまだ気付かないと思うけど、日常の中に海や山を身近に感じられ、美しい風景に触れる事ができる二宮町はとてもスペシャルな町なんだよ。でも、それは一度二宮町を出ないと分からないと思う。私は高校を卒業してから10年間二宮町を離れて都会の暮らしも経験してから二宮町の魅力を再認識した。

私がプリンスになったのは40歳になってから。こんな未来は想像もしていなかった。「己は何者か?」ずっと迷いながら生きてきた。皆も二宮町を飛び出して、たくさんの事を経験して、たくさん悩んで自分を見つけてください。そしてまた二宮町に戻ってきて欲しいな。この素敵な町を君たちと一緒にもっと魅力的にしていこうよ。